【大学受験】英語長文が早く読めない5つの原因と速読を鍛える方法!!
【著者紹介】
れいなお塾講師:金子 直樹(かねこ なおき)
経歴:大手個別指導塾講師歴3年・指導歴5年目・年間授業回400回以上・総授業回数1500回以上・これまでに担当してきた生徒数100人以上・小学生~高校生まで幅広く担当・「やる気スイッチ」に関する研修を実施。資格:TOEIC810点
2022年度合格実績:明治大学情報コミュ・英検準1級:1/1人・英検2級:3人3人・英検準2級:8/8人合格・英検3級5/5人
本日は、前回投稿した「長文読解の勉強方法」に関連して、長文読解の勉強をしている中で誰もが必ず感じる「速く読めない」「次の文に進むと前の内容をわすれてしまう」「問題が解けない」といった長文読解の悩みを解決していきます!
自分も偏差値37.9からのスタートだったので、とにかくたくさんの壁にぶち当たりました。(笑)
そんな状態から、偏差値70を突破した時の話や現役塾講師として数々の受験生に伝えて、実際に生徒が伸びた方法を含めて解説していきます!
長文読解が苦手やできないと感じている人、長文読解の点数が上がらずに悩んでいる人、どーやったら速読力を伸ばすことができるのかに悩んでいる人にはおすすめです!
それでは見て行きましょう!
前提:「量」は必要。。。
まずは、前提として、「長文を学習した量」は速読力・英語力に直結します!
こんなことを言われると、またかとつらく感じる方がいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。最後まで読んでみてください。理由を説明されれば、納得できるはずです!
今回は、その理由を大きく分けて2つご説明します!
理由①:慣れているテーマ・知っている内容ほど、速く読めて、理解しやすい!
現代文でも同じことが言えますが、長文を速く、内容も十分に理解できる人は、速く読める能力があるわけではなく、ある程度内容を知っているので、話の予想がつくのです。
例えば、「近代科学」と聞いてどのような話がくるか、予想できますか?
これに答えることができる人は、今までにかなりの文章に触れている人でしょう。内容の予測をしながら読むことができるため、1つ1つの文章を速く、そして簡単に和訳できるようになります!
もっと簡単に例えると、一度読んだことのある小説や漫画を再度読み直すとき、1度目の時よりもかなり早く読めるようになっていると思います!
この感覚と同じです!本番の英語でも「あ、この話知っている!」となると、落ち着いて、そして速く読むことができるようになります!
このような状態になるためには、過去問や参考書などで様々なテーマ・トピックに触れることが大切です!
理由②:「量」が英語の変換速度を高める!
英語の長文の量は、その人の英語力に直結します!
英語脳というのは、言い換えると、日本語への変換速度または変換しなくても意味を理解できる状態を指します。
たとえば、I think~と書いてあるものを理解する際、毎回丁寧に和訳しますか?
初めて英語を勉強した小学生や中学生は、「I=わたしは」「think=~と思う」のように丁寧に和訳するでしょう。
しかし、高校生以上のほとんどの人は、I think~をいちいち和訳しなくても理解できているはずです。これは、今までの英語学習の中で、何度も何度も触れてきたため、身に染みている状態であるからです。
つまり、この感覚まで英語を落とし込んでいくことが、速読力・英語脳を作り上げていくことに必要となります!
そのためには、精読・音読を何度も何度も徹底的に行う「量」が必要になります。
この精読と音読は時間と労力がかかり、非常に大変なことですが、とても効果的です。ぜひ諦めず、何度も何度も頑張ってみてください!
長文が読めない原因5選と解決策
その1:時間をかけても和訳できない。。。
一つ一つの文章に時間をかけて和訳しようとしても、和訳できない。
このような場合は、2つの原因があると考えられます。
原因①:英単語を覚えられていないために、和訳できない状態です。
一つ目の原因は、覚えられている英単語の数が少ない。または長文のレベルとあっていない場合です。
解決策:英単語帳1冊を完璧にすること。
or長文の難易度を自分のレベルに合わせよう!
この場合は、1冊英単語帳を完璧にすることを目標に学習を行いながら、長文読解のレベルを下げて、簡単な文章読解を行い、精読と音読を通して知らなかった英単語を少しずつ覚えていくとよいでしょう。
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原因②:英文解釈ができず、英語を正しい順番で和訳できていない。
2つ目の原因は、英語の長文を正しい方法で構文解釈できていない可能性があります。
解決策:英文解釈の勉強をしよう!もしくは、長文の英文解釈を丁寧に行ってみよう!
大学受験で使用される文章を読めるようになるためには、SVOCで構成されている一文の骨格を正しく見抜き、そのうえで修飾関係や被修飾関係を理解し、重要構文の訳し方に合わせて、初めて正しく理解することができます。
英文解釈の勉強をしたことがない人は、ぜひ一度勉強してみると良いでしょう!学習後、一気に読みやすくなります。
英文解釈に関する関連記事はこちら!
その2:和訳に時間がかかる。
原因:英語を日本語に変換することに時間がかかっている。
学習を始めたばかりの人にはしょうがないことではありますが、和訳に時間がかかる人のほとんどが、一つ一つの英単語を思い出すことに時間がかかっていることや解釈に時間がかかってしまっています。
この問題を解決するためには、英語の本質的な力=英語脳を身に付けていく必要があります。
英語脳とは、前提の「量」が必要というところでお話したように、大学受験で頻出の表現や英単語に対して、一つでも多く、I think ~ と同じレベルで、和訳しなくても意味が理解できる状態にすることを意味します。
この状態まで力を身に付けていくためには、英文解釈による丁寧な精読とその後の音読の質と量が大切です。
人間は何度も何度も繰り返すものに対しての適応力はぐんぐんと伸びていきます。
量をこなして、英語脳を作って行きましょう!
その3:次の文に進むと、前の内容を忘れてしまう。
原因:文章の構成理解や読むべき箇所とそうでない箇所の区別(強弱)がついていない。
単純に英語の文章に慣れていない場合もありますが、現代文のように文章の構成を理解したうえで、因果関係、イコール関係、対立関係、具体と抽象の関係などを正しく読み取れていないかもしれません。
文章を読むときには、内容に強弱をつけて理解していくことが必要です。
解決策:ディスコースマーカ―に注目した読解の練習をしよう!
1つの英語特有の学習方法として、ディスコースマーカーに注目した読解の練習をしてみると良いでしょう。
ディスコースマーカーとは、文章と文章のつながりを示す「but, however, also などの接続詞」や「;,:」といったマークを中心とした記号のことを指します。
それぞれの接続詞に役割があり、その接続詞に注目した読解を行うことで、内容の理解を手助けしてくれます。
具体的な学習方法としては、スタディサプリで有名な関先生が出版している「ポラリス」シリーズの学習がおすすめです!文章の読むべき箇所とそうでない箇所を正しく学ぶことができます。
レベル別に3冊あるため、自分自身のレベルにあった参考書を使ってみてください!
その4:速く読めない(速読力をつけたい)
原因:②③以外の原因としては、出題されているテーマやよくある話の内容を知らない。
長文読解において、速読できる人の特徴は、今までに話してきたことに加えて、ある程度話の内容やテーマを知っています。
そのため、次にどんな話が来るのか、どんな結論になるのか、何を比較するのかなどについて、予測をしながら文章を読むことができています。
解決策:たくさんの長文を演習して、様々なトピックに慣れておこう!
この解決策は、たくさん長文の学習を行うことが必要です。
精読と音読を何度も繰り返して、英語脳を作るとともに、様々な話題やテーマについて触れることで、色々ない知識を身に付けていきましょう!
その5:ある程度読めるが、問題が解けない。
まず、私立文系の方は、究極参考書の問題は解けなくてもいいです!
その理由は、英語長文の参考書のほとんどが国立大学志望も含めて活用できるようなテキストにしているためです。
私立大学の問題にはほとんど記述問題はでません。ところが市販の参考書には記述問題が掲載されています。私立大学を目指している受験生は、市販の参考書の問題が完ぺきに解ける必要はないのです!
解決策:問題のパターンとそれぞれの解き方を学習しよう!
英語長文がすらすら読めているのに問題が解けない場合は、問題の出題形式やそれに合わせた解答の考え方が分からない場合が多いです。
したがって、問題の解き方にフォーカスした学習をしていきましょう。おすすめのテキストとしては先ほど紹介した「ポラリス」がおすすめです。
1つ重要なことは、自分自身の志望校が決まっている場合、その大学の過去問を見てみることです。
志望校に特有の問題などを分析して学習を進める方が、効率的です。(今後、過去問を実際に解き、その時な考え方などを解説する動画サービスを始めます!ぜひお楽しみに!)
結論、問題の傾向を知り、解き方・解くときの注目ポイントなどについて学習していきましょう。
まとめ・最後に
いかかがでしたか?
本日は、英語長文の学習でかならず起こる問題の原因とそれぞれの解決策について解説しました。
速読力については、英文解釈の中でも解説しているため、関連記事も併せて読んでみてください!
英語の勉強を頑張ろうとしている方、志望校を目指して日々勉強を頑張っている方、資格試験合格を目指している方、この記事が少しでもお役に立てばうれしいです。辛くて、諦めそうになっても、頑張って頑張って、自分の目標を掴んでください!
応援しています!自分もTOEICやIELTSの試験にむけて頑張るので、一緒に合格を掴み取りましょう!!!