2026年度 総合型選抜の変更点|年内学力試験が正式に認可・女子枠拡大!?

この記事でわかること

・2026年度から始まる「年内学力試験」の条件付き認可
・急拡大する女子枠(理工系・情報系)の実施大学
・出願資格の見直し(国際バカロレア・グローバル体験)
・2027年度に向けた面接必須化の予告
・受験生がやるべき準備5ステップ

「2026年度の総合型選抜って、何が変わるんですか?」「学力試験が課されるって本当?」

文部科学省が2025年3月13日に発表した方針と、その後の各大学の対応により、2026年度の総合型選抜は大きく変わります。特に大きいのが、これまで「学力試験は2月1日以降」というルールが撤廃され、9月以降の総合型選抜で学力試験が可能になったことです。

正直に言うと、この変更は受験生にとって「準備内容が増えた」という意味で、難易度が上がるニュースです。「書類と面接だけで通る」という総合型選抜のイメージは、もう完全に過去のものになりつつあります。

僕たちの予想では、今後、難関大学での学力試験、少なくとも共通テストや独自試験でのあくまで「基礎学力」を測る試験が増えてくると考えています。

この記事では、2026年度入試における変更点を文科省通知・各大学の発表をもとに整理し、受験生がいま何をすべきかを解説します。総合型選抜の制度全体は志望理由書の書き方|合格する5ステップ構造を解説で確認できる関連内容も合わせてご覧ください。

2026年度の変更点:結論4つ

2026年度の総合型選抜は、4つの変更点で大きく姿を変えました。

① 年内学力試験の条件付き容認
② 女子枠の急拡大(理工系中心)
③ 出願資格の見直し(IB・グローバル体験)
④ 2027年度「面接」必須化の予告

ひとつずつ詳しく見ていきます。

最大の変化です。

文部科学省は2025年3月13日に方針を発表し、2026年度入試(2025年9月以降)から、総合型・学校推薦型選抜で個別学力試験を実施することが可能になりました。

これまでのルール

学力試験は「2月1日以降に実施すること」と定められていました。9月から始まる総合型選抜では、書類・面接・小論文・プレゼンが中心で、学力試験は基本的に存在しませんでした。

何が変わったか

項目旧ルール新ルール
学力試験の実施時期2月1日以降のみ9月以降も可能
総合型での学力試験不可条件付きで可
評価方法の組み合わせ大学判断学力試験単独は不可

条件:他の評価方法との組み合わせ必須

学力試験だけで合否を決めることはできません。文科省は「小論文・面接・調査書・実技検査・エッセイなど複数の評価方法と組み合わせて丁寧に評価しなければならない」と明記しました。

これは、2026年度入試で一部の大学が「個別テスト偏重」になっていた問題への是正措置です。

受験生への影響

今までは「学力に自信がない生徒の逃げ道」として総合型選抜が機能していた面もあります。これからは、推薦・総合型でも基本的な学力対策が必要になります。

特に難関大学では、年内学力試験を導入する流れが加速する可能性が高いです。

国公立大の女子枠は3年前の19倍に拡大しています。

2026年度の国公立大女子枠の合計募集人数は 736。前年比+184人、3年前と比較すると約19倍の拡大規模です。

新規実施する国公立大学

2026年度から新たに女子枠を実施する国公立大学:

  • 岩手大学
  • 山形大学
  • 埼玉大学
  • 大阪大学
  • 広島大学
  • 愛媛大学

拡大する代表的な大学

大学内容
青山学院大学 理工学部物理・電気・機械・情報の各学科で女子枠5名ずつ新設
東京科学大学(旧東工大)6学院すべてに女子枠導入。工学院は通常枠17名に対し女子枠70名
京都大学理学部・工学部で女子枠導入
大阪大学工学部・基礎工学部で新設

注目ポイント:選考方式は「総合型・推薦型」が中心

女子枠の多くは、総合型選抜・学校推薦型選抜で実施されます。一般選抜ではなく推薦系で枠が設けられているため、女子受験生にとって書類・面接対策が勝負の鍵になります。

「理工系に興味があるけど自信がない」という女子高校生にとっては、大きなチャンスが広がった年度です。

国際志向の生徒に有利な変化です。

各大学が出願資格を見直しており、次のような条件が追加されるケースが増えています。

  • 国際バカロレア(IB)資格:IBディプロマ取得者を優遇または出願条件化
  • グローバル体験:海外留学・国際交流プログラム参加経験を評価
  • 語学スコア:英検準1級以上、TOEFL iBT等のスコア要件強化

国際系の学部・グローバル人材育成を打ち出している大学で、特にこの傾向が強くなっています。

英語資格を早期に取得しておくことの重要性は、年々高まっています。

20265月の文科省通知で発表されました。

2027年度入試から、総合型選抜・公募推薦で面接が原則必須化されることが正式に決まりました。

これは2026年度の変更ではありませんが、2026年度の準備をしている現高1・高2には直接影響します。「面接のない大学を狙う」戦略は、2027年度以降ほぼ不可能になります。

詳細は今後投稿予定の「2027年度から面接必須化|総合型選抜の変更点を解説」で整理しています。

受験生がやるべき準備5ステップ

2026年度の変更を踏まえて、今日から動き出してください。

  1. 志望校の2026年度募集要項を最新版で確認
  2. 年内学力試験の有無・出題範囲を把握
  3. 女子枠の有無・条件を確認(女子受験生)
  4. 英語資格・IB資格の取得状況を整理
  5. 書類・面接対策に加えて基礎学力対策を組み込む

特にSTEP 1は最重要です。各大学の発表は2025年6月3日から7月31日にかけて行われており、最新の要項を確認しないと「思ってた選考と違う」事故が起きます。

具体的な書類対策は志望理由書の書き方|合格する5ステップ構造を解説で詳しく解説しています。

受かる人と落ちる人を分ける本質

ここまで2026年度の変更を整理してきましたが、最後に大事なことを伝えます。

入試制度がどう変わっても、合格する人と落ちる人を分ける本質は変わりません。

入試担当者が見たいのは「思い」ではなく「行動の証拠」である。

学力試験が加わっても、女子枠が増えても、IB資格が評価されても、結局は「あなたという人物が、この大学で何を学び、どう成長し、誰の役に立つか」を語れるかどうかです。

制度変更に振り回されるよりも、自分の軸を持つことが先です。

よくある質問

Q: 年内学力試験はどのくらいの難易度ですか?

大学・学部によります。一般入試レベルの難問は出ません。基礎学力を確認する目的で、教科書レベルの内容が中心です。ただし「対策ゼロ」では通用しません。

Q: 女子枠は競争率が低いと聞きましたが本当ですか?

枠数が大幅に拡大したため、現時点では一般枠より倍率が低い傾向があります。ただし、認知度が広がるにつれて競争は激化することが予想されます。

Q: IB資格がない場合、出願条件で不利になりますか?

IB枠以外の通常枠で出願できる大学がほとんどです。IB資格は「優遇措置」であって、絶対条件ではないケースが大半です。

Q: 2026年度入試の最新情報はどこで確認できますか?

各大学の公式入試サイトが最も正確です。文部科学省の通知も併せて確認してください。塾選びの記事や予備校のまとめサイトも有用ですが、最終確認は必ず公式サイトで行ってください。

Q: 2027年度入試はもっと厳しくなりますか?

面接が原則必須化されるため、面接対策の重要性が一段と上がります。2027年度から面接必須化|総合型選抜の変更点を解説で詳しく整理しています。

Q: 推薦入試と一般入試、結局どっちが有利ですか?

人によります。性格・実績・将来像で判断してください。推薦入試と一般入試の違いを比較|選び方も解説で診断チェックリストを公開しています。

まとめ

2026年度の変更点を2つに集約します。

1つ目は「年内学力試験が始まった」こと。「総合型は楽な入試」というイメージは終わりました。書類・面接に加えて、基礎学力対策が必要になります。

2つ目は「女子枠とIB枠が拡大した」こと。理工系を目指す女子受験生、国際バカロレア取得者にとっては、過去最大級のチャンスが広がった年度です。

入試制度は変わっても、合格する人と落ちる人を分ける本質は変わりません。先述の青山学院理工を目指した彼女も、IBディプロマの彼女も、最終的に勝負を分けるのは「自分の物語を語れるか」です。

制度の変更を正しく理解した上で、自分の軸を磨いてください。

この記事を書いた人

この記事を書いた人

金子直樹(かねこなおき)/れいなお塾講師

法政大学卒業。大手個別指導塾で生徒満足度指名数No.1を達成後、2021年にれいなお塾を創設。総合型選抜・学校推薦型選抜・一般受験の全方式に対応し、上智大学・明治大学・青山学院大学・法政大学などの合格者を多数輩出。英検準1級・TOEIC 810点保有。

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参考:文部科学省「令和8年度大学入学者選抜実施要項」(202563日通知)

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